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心のケアの話2 ~何のために心のケアをするの?~

前回は、
心のケアのカウンセリングでは、
行動の裏側にある気持ち知り、
その方の心に、
共感していきます、という話をしました。

心のケアでは、
このように、
障がいを持つ方の心を大切にし、
お互いの心を繋げ、
手を添えることによって、
その方が、
豊かな人生を送れるようなお手伝いをします。

言い換えれば、
心のケアとは、
障がいのある方の
存在そのものを大切にした、
心理的な援助方法のこと
だといえます。

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「心のケアは、
何がいいの?」
と聞かれると、


まず第1に、
障がいを持つ方が楽になります

見せかけの行動の裏には、
本当に伝えたいことや
本当はこうしたいという気持ちが
隠れています。

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本当は、ちゃんとそれを
伝えられたらいいのですが、
障がいを持つ方は、
上手に伝えられず、
我々が感じる、
見せかけの行動である
『問題行動』として
表現してしまうことがあります。

その気持ちを援助者が支えることで、
とても楽になり、
見せかけの行動をする必要が少なくなります。

例えば、
入所施設にいるYさんは
水をどんどん飲んでしまう。
止めようが、
ほかに気をそらせようとしようが、
何とかして飲もうとします。
生命の危険を感じるほどに、
水分を多量に飲んでしまう方に、
心のケアを取り入れてみたところ、
本当は、
『水を飲みたい』
よりも、
『会えないお母さんが心配』
気持ちが心を占めていました。
そこで、その気持ちに寄り添い、
慰め、癒しの時間を持ったところ、
水飲みが激減しました。
もちろん、
日々の支援者の
心の支援の継続のたまものですが!

水を飲んで、
心を紛らわす必要がなくなるのは、
Yさんにとって
かなり楽になったようです。


そして、もう一つ心のケアが、
もたらす効果として、
支援者や親が楽になります。

援助者や親が一番困るのは、
どうしてあげたら、
いいのかわからない、
何を感じて、
何を考えているのか知りたい、
といことではないでしょうか?

心のケアを継続していくと、
どんどん心のつながりが
深くなっていくため、
相手の行動から、
今の気持ちがわかるようになってきます。

そして、どんなふうに接すると、
良いのかの技術がついてきます。

そうすると、
もし今まで、
『パニックを起こしたらどうしよう・・』
だとか、
『どうしたらいいかわからない・・』
と感じていたことが、
普通の人間関係と同じように、
スムーズにできるようになります。
(もちろん、知識・技術をフル活用する必要がありますが)

そうなったら、
障がいを持つ方とのかかわりが、
楽しく、充実したものになります。


また、親御さんなら、
わが子がとってもかわいらしく、
いとおしく感じます。

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心のケアは、
もっとたくさんの効果があるなと実感していますが、
ゆっくりとお伝えしていければと思っています。











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ジャンル : 心と身体

心のケアの話 ~見せかけの行動の裏にある本音~

前回は、
見せかけの行動と、
その裏にある本当の気持ちは、
とてもギャップがあり、
そのギャップを埋めるために
心のケアの技法が役に立ちます、
というお話をしました。


障がいを持つ方の支援を行うとき、
まず大切なのは、
【見せかけの行動】に
惑わされないことかな~と感じます。

障がいを持つ方は、
飛んだり、跳ねたり、大声を出したり、
しゃべりだしたら止まらないなど、
派手な行動をとられる方が多いです。


ですが、
その派手な行動の裏側には、
何らかの、
切実な気持ちが隠れていることが、
よくあります。

派手な行動


心のケアのカウンセリングでは、
その裏側にある気持ちに働きかけていきます。

まずはしっかりと気持ちを聞いて、
ありのままの、
その方の心に、
共感していきます。

     

Yさんは、よくしゃべる女性の方です。

いつもなら、
とてもよくしゃべり、
職員と一緒にはしゃぐのに、
その日は、体が固まったように、
動きません。

職員は心配になり、
Yさんのそばに行って、
そっと背中に手を添えて、
語りかけます。

「どうしたの?何か嫌なことがあったの?」
Yさんは固まったままで、
身動き一つとりません。
あれかな、これかなと、
声をかけて見ますが、
反応はいまいち。

そこに、ほかの職員が通りかかり、
「Yさん、利用者のQさんと喧嘩したみたいよ」
と教えてくれまいた。

「そうだったんだ。
いつも仲のいい、Qさんと喧嘩したんだ」
その言葉に、少し肩の力が入ります。

「それはつらかったね。
嫌われたらどうしようなんて考えて、
不安だったのかな?」

Yさんの目から涙がこぼれました。

・・・これだ!
・・・固まっている原因は。


「そうだよね。
そりゃつらいよ。
はやく仲直りしたいよね。」

Yさんの気持ちと思われる言葉を、
代わりに代弁すると、
ますます涙があふれてきます。

体をぴったりとくっつけて、
Yさんの心に共感を深めていきました。

しばらく泣くと、
Yさんは顔をあげました。

その顔は、すっきりとした、
何ともいい感じです。

気持ちを共感してもらうだけで、
今まで心を閉めていた、
暗い雨雲のような感情が、
晴れたのが、よくわかりました。


気持ちを受け止めて、共感する。
お互いに、
とっても素敵な気分になれますよ






次回に続きます




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心の理解4 ~見せかけの行動~

前回は、
心の中と違う表面に現れた行動を、
我々は、
【見せかけの行動】と呼んでいるというお話をしました。


見せかけの行動はとても厄介です。
だって、本当に分かりにくいからです。

例えば、初めて会った人と目が合うと
叩いてしまう女性で、
Sさんという人がいます。

周りの職員は、
「この人は、他害が強い、きをつけて。」
「強度行動障害を持つ方なので、慣れた人しかかかわらないで」

という風に、
Sさんに、危険という『レッテル』を張ります。

『レッテル』はついて回ります。

あたかも、その人全体、
その人そのものが、
危険という存在になってしまいます。

そうなってしまったら、
その方の感じていること、
想い、やりたいこと、
輝いていることなどは、
まるで初めからないかのように、
扱ってしまうことがあります。

どうやったら落ち着いて過ごせるか、
どうやったら他害を防げるか、
どうやったら…・


と、Sさんの行動にのみ、
職員の気持ちや対応が集中し、
本来大切な存在であるはずのSさん自身は、
置いてきぼりになりがちです。
(私も昔はそうでした…)

そこで、Sさんのカウンセリングを行い、
気持ちを聞いてみると、

『初めての人と仲良くなりたい。
なのに、ドキドキして、緊張してしまう。』


と、伝えられました。
それを聞いて、

仲良くなりたい!?
え!?
そうなの?

という感じでした。

我々は、てっきり怖いんだろうな~とか、
慣れない人が近づくと嫌なんだろうな~
程度の予測だったので、
まさか、『仲良くなりたい』なんて思っているとは、
考えませんでした。

でも、これこそが、
《見せかけの行動》と、《心の中》が
違うんだということなんですね。


この、見せかけの行動の奥にある、
Sさんの《心の中》に触れると、
今まで貼っていた、
『レッテル』は、
なんだか違うよな~という気がします。

『強度行動障害で、慣れた職員しか対応してはいけない』
という考えより、
むしろ、
『とても人と仲良くなりたいけど、
緊張してできないから、
仲良くなるためのに、
慣れた職員のお手伝いが必要な人』
がぴったりきますよね。


厄介な見せかけの行動と、
とってもいじらしい彼らの心のギャップを埋めるもの。

それが心のケアの技術になります。

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心の理解3 ~心と行動~

Fさんは自閉症の女性の方です。

ある朝、職員が自宅へ迎えに行くと、
大事なペットのかめを、
壁に投げつけて、
亀の甲羅がかけてしまいました。

職員はびっくり

だって、Fさんは、
カメをとっても大切にしていたのですから。
 
後からお母さんから話を聞くと、
Fさんのお母さんは、
しばらく体調が悪く、
寝込んでいました


この話を聞いて、
皆さん、どう思われますか?

『カメの世話をしたくない?』
『お母さんが寝ているから、目を引きたかった?』
『職員の対応が悪かった?』
『なんだかむしゃくしゃしていた?』


などと、いろいろ考えが浮かんでくるのではないでしょうか?

この後、施設について、
カウンセリングの時間を持って、
ゆっくり聞いてみると、
『お母さんが、心配。
しんだらどうしよう・・・』
と、伝えられました。

『お母さんが心配』がなぜ、『カメを投げつける』につながるのか。
皆さん不思議に思われるのではないでしょうか?

これこそが、
障がいを持った方の、本当の困ってしまうところなんだろうなと、
私は、いつも感じます。

心配なら、「お母さん大丈夫?」と、
お母さんの横に行って、伝えられ、
お互いの愛情を確かめ合えれば、
すべてがうまくいくのですが、
障がいを持っている方の中には、
自分の意志や欲求を、
そうとわかるように表現するのが、
とても苦手な方が多いのです。

そして、伝えられないがために、
その気持ちは自分の中だけで膨れ上がり、
その膨れ上がった、気持ちによって、
体のコントロールが利かなくなり、
本当はしたくないこと
(Fさんの場合、カメを痛めつける)という
行動をとってしまうことがあります。

我々は、通常表面に現れる行動や行為、表情などによって、
相手の内面にある気持ちを判断するので、
障がいを持つ方は、
とても誤解されやすいのです。

このような心の中と違う表面に現れた行動を、
我々は、
【見せかけの行動】と呼んでいます。

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次回に続きます



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心の理解2 ~障がいを持つ人の苦しさ~

前回は、どんなに見かけではわからなくても、
障がいのある方の心の中には、
自分を責めたり、
自信を無くしたりする気持ちがあるんです、
というお話を描きました。

障がいのある方には、
もともと、誰もが生きていくうえで抱える苦しさに加えて、
このような苦しさを持っています。

1、障がい、そのものからくる苦しさ

2、社会の差別、偏見からくる苦しさ

3、家族の苦悩からくる苦しさ


どのようなものかを説明する際、
私の自閉症の息子を例にとってみますね。

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1、障がい、そのものからくる苦しさ

まず、どんなに努力しても、除くことができない
障がい特性からくる苦しさがあります。

私の息子は、小さなころから人の声や機械音が苦手でした。
特に、みんなで声を合わせる
『おはようございます』『いただきます』
などの音は、聞いてしまうと、
パニックの大混乱になるため、
いつも耳をふさいで
苦しそうな顔をしていました。

これは、どんなに努力しても、
改善できない息子の障がいからくる苦しさです。


2、社会の差別、偏見からくる苦しさ

学校や社会からの疎外による苦しさです。

息子は幼稚園の時、
みんなと同じことができなくて、
1年で、ほかに変わってくれと言われました。
幼稚園自体は、本当に息子に親身に頑張ってくれたのですが、
息子の状態を受け入れることは、
やはり困難でした。
差別・偏見というよりは、
みんなと同じじゃないということに、
敏感に反応する小社会があり、
それに触れると、障がいを持つ人は、
やはり苦しんだり、悲しんだりすることが多いと感じます。


3、家族の苦悩からくる苦しさ

自分のために家族を悲しませている、
苦しませているために生じる苦しさを言います。

幼稚園をやめてほしいといわれたとき、
私はとっても悲しかったのを覚えています。
嘆き、途方に暮れていましたが、
その様子を見て一番苦しかったのは、
息子だったと思います。
『自分のせいで、大好きなママが苦しんでいる』
という苦しさは、
障がいを持つ方がたは、
いろいろなことで感じています。


障がいを持っていない人でも、
両親が不仲だったり、仕事が大変だったり、
仲の良い人と喧嘩したりと、
生活の中の出来事において、
苦しさを抱えますが、
障がいを持つ人は、そのような苦しさに加えて、
上の3つの苦しさが、
常に、彼らを苦しめています。

そんな風に、彼らの心の底には、
いつも苦しさが隠れているので、
なかなか、
自己肯定感や
自信を持つことが難しいのです。


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facebookグループ 知的障害者の心のケアのサポーター『learn ラーン』を作りました。

ハンデ♡サポが、
facebookにグループを作りました
名付けて、
知的障害者の心のケアのサポーター『learn ラーン』
です。

ちょっと長いのですが、よろしくお願いします


知的障害者の心のケアのサポーター『learn ラーン』は、
知的障害を持つ方の
支援者や
福祉職員を対象としたグループで、
主に、
心理的アプローチである『心のケア』を中心に、
情報交換をしたいと思っています。


障がいを持つ方と接している人(支援者や家族の方々)を見ると、
「何かをしてあげたい」
「彼らをもっと成長させてあげたい」
「パニックや問題行動を起こさずに穏やかに過ごさせてい上げたい」と、
何かを相手に与えてあげたいと考え願う方がとても多いです。

では、どうやって彼らを支援したらいいの?
というと、
頭を悩ます方が多いのではないでしょうか?

環境を整えたり、
社会性を高めたり、
身辺管理能力を訓練したりと、
様々な支援方法があります。

もちろん、
その支援は必要不可欠な援助方法ですが、
ただ、それだけでは、
障がいを持つ方が安心した生活を送れないときがあります。

我々は、支援のヒントは『心』にあると考えています。

障がいを持つほとんどの方は、
何かを見て揺れる心、
悲しい時、
つらい時、
楽しい時には誰かに伝えたい、
つながりたいと望む心、
たくさんの感情や気持ちを心に持っています。

ですが、
それを相手に伝えることが苦手な方が多いです。

大切な心に寄り添い・癒し・時には励ましながら、
その方が本来持つ力を引き出すアプローチを行ってく方法があります。

我々はこの技法を『心のケア』と呼んでいます。

一緒に学び、
情報交換をしたいと感じる方、
このグループへ参加してください!!


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NPO法人Cheri

Author:NPO法人Cheri
NPO法人Cheri(シェリィ)は、支援が必要な高齢者や障がい者の方々が、生き生きと自分らし生活が送れるように、個人の尊厳と心を尊重した福祉サービスの提供や心の支援を行います。

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