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障がいのある方の心のケア7 ~こだわり行動・儀式的行動~

障がいを持つ方の心のケア6では、
心のコップについてご説明しました。
心のコップとは、人の心には、ストレスをためるコップがあって、
一定量たまってしまったら、最後の1滴でコップがあふれてしまい、
パニックや問題行動が起こってしまうというお話しでした。

ところで、障がいを持つ方の中では、こだわり行動や儀式的な行動が強い方がいらっしゃいますね。
こだわりは、その行為をするのが好きであるとか、
安心できるという理由があります。

ただ、あまりにもそのこだわりや儀式が、脅迫的(抑えようとしても抑えられない状態)であるとか、
日常生活に支障をきたすようでは、好きという理由だけではないかもしれません。

このような状態のときは、前回お話しした心のコップがいっぱいになり、
今まさに溢れようとしているかもしれません。
自分の気持ちを落ち着けようと、
一生懸命コップの水を減らそうとしているかもしれないです。

私の息子は、保育園に行っていたとき、道順にかなりこだわりがありました。
いつも緊張した面持ちで、少しでも違う道を行くと
車の中で大パニックが起きます。
自分の顔をひっかき、窓に頭を打ち付け、
火がついたように泣きます。
私は、その頃は、心の仕組みや心のケアについて知らなかったので、
ただただ、このかわいそうな息子が、自分自身を傷つけないようにと、
一生懸命配慮して、道順や手順を守ることに必死でした。

でも、息子の本心は道順にあるのではなく、
保育園で頑張っていることや、緊張して疲れていること、
親と離れて不安なこと、
そんな気持ちを、受け取ってもらいたかっただけだったのではないかと思います。

自分の心をわかってもらい、なぐさめてもらったり、支えてもらったりしたいけど、
伝える手段がなかった息子は、
なんとか自分で立て直そうと、
道順にこだわり、心を落ち着かせようとしていたんですね。
その自分で頑張ろうと必死で道順にこだわりを見せていたのに、
そのこだわりが守れなかったら、
心のコップは見事にあふれ、もう自分ではどうにもこうにもできなくなってしまいますね。

息子の話のように、
障がいを持つ方の、脅迫的なこだわりや儀式的行動は、
「なんとかして!」という、その人のSOSかもしれません。

そういった状態のときは、
見せかけの行動(脅迫的なこだわりや儀式的行動)に振り回されるのではなく、
本音の気持ちに寄り添ってあげるのが大切だなと感じています。

具体的には、寄り添ったり、体のお話をしたり、語りかけたり、筆談したりと、
たくさんの技法があります。

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NPO法人Cheri(シェリィ)は、支援が必要な高齢者や障がい者の方々が、生き生きと自分らし生活が送れるように、個人の尊厳と心を尊重した福祉サービスの提供や心の支援を行います。

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