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障がいのある方の心のケア8 ~筆談援助とは~

こんにちは、永井です。
前回までの障がいを持つ方の心のケアでは、
障がいを持つ方の心についてご説明しました。
今回は、心のケアの支援の一つの筆談についてお話しします。

『心のケア』とは、障がいを持った方との心のやり取りを通じて、
その方が、生き生きと自信を持って生きるための心のお手伝いをいいます。

と以前、書きました。
『筆談』とは、心のやり取りの方法の一つで、
援助者が、障がいのある方の手を取り、
心を支えることによって、
一緒に文字や描画などを描く技法を言います。

『筆談』は、ただ文字や描画を書くだけでなく、
彼らの心を知り、
そこから生まれる「やり取り」を、とても大切にします。

では、筆談の例をご紹介します。
私の息子のジョーが5年生のクラス替えの時、ちょっとイライラし、
物や人に八つ当たりしていた時期がありました。
その頃のジョーは、日常で意思伝達は大体言語を使えてました。
例えば、お昼ご飯の催促は、
「早く食べる。何食べる。ラーメン。一平ちゃん食べる」てな感じで、
一方的ですが、自分の言いたいことをバンバン言ってきます。
後は、言葉は独り言が多く、好きな場面をすっと言い続けています。
このように、パターン化した会話はできるのですが、本当に伝えたい、肝心なことは言えないようです。
例えば、今日悲しいことがあって聞いてほしいとか、
困ったことがあるので助けてほいいなど、
言えないだけじゃなくて、言葉が頭の中でごちゃごちゃになっているようです。

そこで、体のお話をした後、で筆談で聞いてみることにしました。

がっこうのことで、しんぱいなんです
母「何が心配?」
えんそくで みんなとおなじことができないです
だってみんなは きそくただしく なんでもできます
それにじょーは みんながやっていることがわかりません
母「保育園から小学校に入るとき、同じ思いをした?」
それはママがなんとかしようとしてくれたからジョーはあんしんしてました
ちがうんです だってじょーは5ねんせいになるんですから
母「ジョーにとって5年生って何?」
おとなになるとおもった
でも できないことがおおくて じしんがないんです
さいきん たくさんのいやなことがありました
それはがっこうで あたらしい1年がきたときに
先生が そっちばっかりいくんです
わかってるんだけど もやもやするんです
もやもやするきもちは すごくこまります
やつあたりしてしまいます


その時のジョーの心の中はこんな風だったようです。
ジョーは心を人に伝えられない代わりに、暴れてしまっていたようです。

ジョーは『お兄ちゃんになりたい』気持ちと、
『先生にかまってほしい子供の気持ち』
ほかにも、『みんなのようになりたいお兄ちゃんの気持ち』
など、いろんな気持ちを感じていました。
その後、『子どもの気持ち』を慰め、
『お兄ちゃんの気持ち』を手伝うよと約束しました。

kyou_25_s.gif


このように、『筆談』は、
コミュニケーションにハンディのある方の
『内面世界の表現のお手伝い』と、
それに伴う心のやり取りによって成り立っているんだなと感じます。
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NPO法人Cheri(シェリィ)は、支援が必要な高齢者や障がい者の方々が、生き生きと自分らし生活が送れるように、個人の尊厳と心を尊重した福祉サービスの提供や心の支援を行います。

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