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ハートタッチワークショップ5回コース ご紹介その2

前回に引き続き、
ハートタッチワークショップ
ご紹介をします

知的に障がいのある方は、
時に、
急に突然怒り出したり、
暴れたり、
人を叩いたり、
自傷したり・・・

と、支援者にとって、
困ったな…どうしよう…
と感じる行動をとってしまう方がいます。


知的に障がいのある方の
こういった
 派手な行動 には、
実は、彼らの切実な気持ち
隠れているのですと、
前回お話ししました。

その彼らの切実な気持ちを、
少しご紹介してみます


                 


Sさんは、30歳を超えた成人の男性で、
日中は、障がい者の福祉施設に
お仕事に行かれています。

Sさんは、以前から
自分の好きな本や、
パンフレット、
勉強のドリルなどを、
持ち運ぶことが多かったのですが、
ここ、数か月で、
その持っていく量がとても増えた、
というお話を聞きました。

見てみると、
本当にすごい量の紙の山を、
カバンに入れて持ち運びしています。

お母さんや施設の人の働きかけでも、
なかなかその量は減りません。
それどころか、
ますます、
紙の山の高さが増えていきます。

「人に迷惑をかけないからいいか…」
「このドリルが好きで、持って行ったら落ち着くからいいか…」

と、
大目に見れる量ではなくなってきました。

そこで、
特別な時間を取って、
Sさんのカウンセリングを行いました。

施設で起きている様々なことや、
Sさんが困っていると思われることを、
心を代弁したり、
共感したり、
身体でお話をしたり、
筆談援助を使ってみたりと、
様々な技法を使って、
彼と心をつないでいきます。


その中で、
「お母さん」
というキーワードにSさんが
とても反応しました。


お母さんに心当たりがあるか尋ねてみると、
実はお母さんは、
そろそろSさんに自立してほしいと思い、
今まで手伝ってきたことを、
自分でさせるようにしているため、
最近かかわりが少なくなったということを聞きました。

Sさんは、
とても悲しそうにしています。

Sさんの悲しい気持ち
それと、
でも大人になって
お母さんに頼らずに自分で頑張りたい気持ち、
でもうまくいかなくてもどかしい気持ち、
そんないろいろな気持ちに
共感
慰め
励まし
彼を応援しました。

Sさんは、カウンセリング終了後、
とてもすがすがしい表情でした。


後日、Sさんの様子を聞くと、
あれほど頑なに持って行っていた紙の山を、
カウンセリングの翌日から、
持っていなくてもいいようになったとのことでした。


                 


 派手な行動 

(=Sさんで言えば、紙の山を持っていくこと)

の奥には、実は、切実な気持ち

(=Sさんで言えば親離れへの葛藤)

があるのです。

ですが、
言葉を話すことが難しい方、
上手に気持ちを伝えられない方、
は、
生まれた時から人に
気持ちを伝えられないばかりか、
その派手な行動のために、
誤解されることが多いため、
人に気持ちを伝えることを諦めたり、
どうせ僕なんて…と、
自暴自棄になっている方が多くみられます。


ハートタッチワークショップで伝える
心のケアは、
障がいのある人の派手な行動表現に惑わされずに、
その行動に走らせている心に接近していきます。

相手の気持ちがわかり、
お互いの心が通い合うとき、
障害を持つ方はもちろん、
支援する人も、
とても心が近くなり、
日常のやり取りが
楽しくなっていきます。


次回は、
その心のケアを伝える
ハートタッチワークショップの内容を、ご紹介します。


  NPO法人Cheri ホームページ  

 2017年度ハートタッチワークショップ5日コース  



無題









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テーマ : メンタルヘルス・心理学
ジャンル : 心と身体

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NPO法人Cheri(シェリィ)は、支援が必要な高齢者や障がい者の方々が、生き生きと自分らし生活が送れるように、個人の尊厳と心を尊重した福祉サービスの提供や心の支援を行います。

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